アールト大学 IDBM留学日記

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Climate Leadership Coalitionで登壇しました

IDBM

Climate Leadership Coalitionのサイトより

僕がやっているアールト大学での仕事の一つに、Climate Leadership Coalitionという組織のための活動があります。

この組織は何かというと、"環境問題を取り扱うヨーロッパで最大の非営利団体"(CLCサイトより)だそうです。2014年にSitraなど(フィンランドの政府系イノベーションファンド)やフィンランド国内の企業によって設立されました。

2020年6月現在では46の企業、7つの大学、6つの市、6つの貿易組織、4つの研究機関、1つの財団と、1つの労働組合が連立し、構成されています。アールト大学も参画していて、僕の修論のアドバイザーだった先生も関わっている、ということになります。

 

IDBM

色んな組織が参画

CLCのサイトから言葉を引用すると、この組織の信念は以下になります:

持続可能な世界は経済的に有益であり、達成が可能であり、賄うことが可能である。

(中略)

私たちは共に、ビジネスを通じて気候変動にプラスの影響を与えることを目指す。CLCは、(政府などの)意思決定者に対し、予測可能で大胆なポリシーと体系的な市場主導型ソリューションを介して投資を誘致することにより、持続可能性の加速をすることを奨励する。 

簡単に言うと、様々な企業・研究機関・政府組織を横断して連立をたて、知識等を共有し、政府などのポリシーメーカーに対して持続可能なソリューションや政策を助言していく、ということになります。

産官学の三位一体で地球の持続可能性に立ち向かう、といったところでしょうか。それぞれ環境に対しての意識が高いフィンランドだから機能する、という感覚はあります。

CLCの活動の軸となるテーマは13個ほどありますが、僕が先生と関わっている部分はCircular Economy(循環型経済)のエリアです。

 

さて、2週間程前のことになりますが、このCLCで、IDBMで書き上げた修士論文をプレゼンさせていただく機会がありました。サーキュラーエコノミーのテーマでのナレッジ共有プレゼン会、みたいな会合で、4人がプレゼンしました。僕以外の3人はアールトの講師・教授でかなり豪華な顔ぶれ。Idil Gaziulusoy教授(アールトではサステナビリティとデザインに関してはスーパースター級の名物教授。Design Researchの授業もこの先生が教えてくれた)も発表していました。自分が横に並んでプレゼンしていいのかって思うようなメンツ。。。

Sitraで発表会があるはずだったのが今回はオンラインで実施(残念。。)当該テーマに興味のあるメンバー30名ほどが聞いてくれました。

エキスパートと並んで発表すること自体が恐れ多かったのですが、質問やコメントをたくさんもらえたのが正直嬉しかったです。(むしろ質問とコメントを一番多くもらえたかもと思っています。先生と教授陣の話は少し専門的に偏ってしまい、知識のバラつきがあるオーディエンスには難しすぎたかも)

 

このような機会をもらえたのはありがたいですね。次に繋がることを期待したい。