アールト大学 IDBM留学日記

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Old Helsinki:一番始めのヘルシンキ

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近況の様子

先週無事に修士論文の提出を終え、今週はかなりまったりしながら残りの授業をオンラインで受講したり、プロジェクトを進めたりしました。さて、太陽が出るようになってきた最近、新緑や花が咲き始めたので、今日はヘルシンキという町の昔の歴史についてご紹介します。

 

Old Helsinki : 一番始めのヘルシンキ

僕が住んでいるのはヘルシンキ市でも少し北のKoskelaというエリアなのですが、実はここが一番最初にヘルシンキとして設立された場所なのです(ということを最近知ったのです)。この当時のOld Helsinkiの様子が今でも少しばかり見られるので、春の訪れと共に紹介したいと思います。

ちなみにここはそんなに観光名所でもないのでガイドブックにはほとんど載りません。住んでる人のみが知っているところ的な場所です。陶器で有名なArabiaファクトリーや、ハイキングに最適な沼地Lammasaariとも隣接しておりますが、観光ガイドブックで見たことはないですね。住んでるなら散歩にもピクニックにもとてもいい場所です。

 

位置的にはどこなのか

現在の"いわゆるヘルシンキ"はここらへんですね。あの白い大聖堂とか港とか観光名所が密集してるエリアです↓

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今のヘルシンキはここらへん

しかし、1550年に一番始めにヘルシンキが"設立”されたのはここ、ヴァンター川の河口付近のエリアだったのです↓

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一番始めのヘルシンキはここらへん

このエリアはVanha kaupunkiと言って、直訳すると「古い都市」になります。西暦1550年に当時のスウェーデンの国王グスタフ・ヴァーサにより、エストニアのタリン市(当時はRevalと呼ばれていた)との貿易を競うために作られました(当時のフィンランドスウェーデン支配下)。王の命令により、フィンランドに既に存在していたPorvoo市やRauma市からの住人が移り住み、600人ほどの人口で形成されたそうです。

後に現在のエリアにヘルシンキが移るのは1640年代になってから。ここでの貿易が期待したほど盛り上がらなかったのと、現在のヘルシンキの場所の方が半島が突き出している地形なので、船の離着岸などに便利だったためです。防衛にも有利だったんでしょうね。

 

📸どういう場所なのかを写真で紹介 📸

このOld Helsinkiですが、僕の自宅から徒歩10分で行けることもあって散歩にも良く通ります。やっと少しだけ暖かくなってきたところで花も咲き始め、天気も良い日が続いたので写真撮影してきました。

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Old Helsinkiに入っていきます

ここはもうすでにOld Helsinkiの一部です。チオノドグサが埋め尽くすブルーの丘が綺麗ですね。奥の建物は多分民家です。

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チオノドグサの丘

ちなみにチオノドグサの語尾の「グサ」って「草」じゃないんですね。英名でChionodoxaなので、「草」なわけないですね。(こう思っていたのは僕だけではないはず...っ!)

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道にもチオノドグサがうじゃうじゃ

チオノドグサって暑さには弱いんですかね。去年もこの花を見たんですが、5月の中旬になるとパタッといなくなりました。

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iPhoneが盛ってるとはいえ、綺麗

丘を上がるとベンチもあります。

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丘の上には当時(1550~1640)のこのエリアのレイアウトを説明する石碑もあります。

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町のレイアウトが刻まれている石碑

ヘルシンキ市はグスタフ・ヴァーサによって1550年にここに建てられた」と書いてあります↓

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Tälle paikalle perusti Kustaa Vaasa helsingin kaupungin v.1550

ベンチに座ると小鳥の囀りが聞こえたり、すぐ隣を流れるヴァンター川の音も聞こえます。

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ベンチから見た景色

丘を下ると、ヘルシンキで一番古かった教会の跡地があります。十字形に跡が残っていますね。教会の床下は墓地としても機能していたらしく、考古学者達の発掘によって約150ほどのお墓が見つかったそうです。

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ヘルシンキで1番始めの教会と墓地の跡地

 案内看板には当時こんな感じだっただろうと思われるイラストもありました。急な角度の屋根に加え、ログの壁に小さな窓があっただろうとのことです。

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こんな感じだったそうです(説明看板より)

この教会の跡地はこのように林に囲まれているんですが、林の中へ通じる緑道もあるので、その中に入っていきます。

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背の高い木と、中くらいの木がバランス良く共生

林を抜けると、Old Helsinkiの町が広がっていたであろうエリアに出ます。木がないので、ここらへんに町の中心部があったのかなーと想像が膨らみますね。今はガーデニングのための敷地や、市民公園として利用されています。

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Old Helsinkiの跡地はガーデニングや公園エリアとして利用

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馬もいます

エリアの外れまで歩くと当時の生活の様子を説明する看板もあります。

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Old Helsinki の案内板

この看板が立っているのは町役場があった跡地です。

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町役場があった場所

町役場があったことを説明してくれてます

このエリアには昔からの建物がそのまま残っているのか(まさか16世紀のではないと思うが)明らかに周囲の建物とは様式が異なっています。下の写真のように農家の納屋みたいな家が並んでいるので目を引きます↓

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日本人的な感覚で言うと古民家のようなイメージ

さて、このエリアの道の反対側はヴァンター川の河口になります。ここにはVoimal museoという、発電博物館があります。ここは実際にヴァンター川を利用した水力発電所があり、昨年末まで稼働していました(2019年末で終了)。今はもう発電能力はなく、博物館としてのみ、夏季のみ営業しています。

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道をわたると水力発電博物館があります

ヴァンター川の河口のところに建っているので、稼働していた当時のまんまの構造が残っています。使われていた実際のタービンなども屋外に展示されています。

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タービンの屋外展示

ダム部分も間近で見れます。

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ダム部分

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正面から見たダム

少し離れると技術博物館なる建物が3つ4つほどあります。入ったことはありませんが、マニアには楽しいと、どこかに書いてありました。 

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技術博物館

ヴァンター川はこのように湾に出ます。奥に見える橋はMatinkaari橋といって、1998年に開通したものです。この湾の入り口には写真にも見える通り、釣り人で賑わっています。でも釣れてそうな人はいなかったですね。

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奥に見える橋はMatinkaari橋といって1998年に開通

この奥にはハイキングにとても良いLammasaariという沼地があります。全季節オススメできるハイキングコースです。

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あの奥がLammasaariという沼地的なハイキングコース

まとめ

以上、Old Helsinki :一番始めのヘルシンキ の紹介でした。1文にまとめると、ヘルシンキっていう町は始めは全然違う場所にあったということですかね。

 

春の訪れの様子

これを書いている今日は5月の1日なのですが、まだ普通に寒いです。つい先週まで雪も降ってましたし。まだコート、手袋、帽子がないと外は歩けないですね。

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4月でも雪ふります

散歩で楽しいのはこういう景色がいつも見られるところですかね。どの季節でも美しい自然現象が見れる国だと思います。

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燃えるような夕焼けのグラデーション

そして夜にはウサギにもたくさん出会います。

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毎晩出会うウサギのファミリー