アールト大学 IDBM留学日記

デザイン × ビジネス × テクノロジー

Industry Project Week 1~5

新年の目標の一つに「2週間に一度はブログを更新する」というのを掲げたものの、早速、前回更新日より30日間空いておりました。家族や、はてなブログ運営からも「ぼちぼち書け!」と催促メールが届く始末。時がすぎるのが本当に速くなりましたね。(問題転嫁)

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午前7時アールト大学キャンパスから見えた美しい朝焼け

さて今学期のメインであるIndustry Projectが始まって既に5週目に突入。今のところの所感としては「うまくいっている」です。何がうまくいっているのか、 に対しては2つの観点から見ることができます。

  1. チームワーク
  2. クライアント/プロジェクトの進行

Industry Projectでは事前にコントロールできない重要なファクターが2つあり、上記の両方ともIDBM運営側が決めるので、運良く相性が合うかどうかの問題です。チーム編成に関してはラッキーなことに仲が良く、信頼し合えるクラスメート達でした(これはかなり重要だと思っていて、良いチームメートで編成されたことに関しては感謝)。クライアント/プロジェクトも我々の調査を強くサポートしてくれています。始めは提示された課題のオープンさに戸惑いもあったものの、解釈の幅を広げて調査できていることはむしろ良いことだと感じています。

チームビルディングのために何をしているか

良いチームメイトに恵まれたものの、チームがさらに協力でき、且つ、楽しく活動を継続できるために以下にことを意識してアクティブに続けています。

  • ミーティング後には必ずチーム写真を撮影(9割の確率で実施できている)
  • 課外でも集まってアクティビティを実施(週末に皆でブランチに行ったり、アイススケート会を企画して皆で楽しみました)

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Tapiolaにてチームアクティビティのアイススケート

僕らのチームのアドバイザーによると、Industry Projectでは毎年1つのチームは崩壊するらしいです(チームメイト同士がうまくいかない、というようなこと)。所詮学校のプロジェクトとはいえ、真剣に取り組みたい自分としてはかなりプロアクティブにチームビルディングをしています。今のところ良い結果となっています(そう信じたい)。

Industry Projectのラーニング

前回は書き忘れてしまいましたが、このIndustry Projectを通して学べることは7つあると、配布されたハンドブックには記載されております。

  1. 複雑で曖昧な問題に対し、新しいビジネスチャンスを探り創造する
  2. 製品/サービス/ビジネスの開発にデザイン思考のプロセスとツールを適用する
  3. 現実的な問題をクリエイティブに解決する
  4. プロジェクトの文脈で調査とデザインを実施する
  5. 自分の専門分野の専門知識を、領域を横断して発揮する
  6. 多文化/多国籍のチーム内でリーダーシップを発揮して行動する
  7. 運用レベル/戦略レベルにおいて、言葉と視覚表現を用いてアイデアや概念をチーム内外に伝達する 

僕としては3番目と5番目が一番強く学べているイメージです。

Week 1~5の構成

プロジェクト進行とは並行し、1週間に1度はレクチャーもあります。始めの5週間の構成は以下のような感じでした。

  • 1週目 - チーム発表
  • 2週目 - プロジェクト発表(クライアントと初の顔合わせ)
  • 3週目 - ハイパフォーマンスチーム
  • 4週目 - 調査の手段とデータ解析について
  • 5週目 - データの視覚化について

クライアントが実現/実験したいことも様々なので、上記のスケジュールが全てのケースに最適化どうかは別とし、前半をきっちり「課題定義 → 調査 → 念慮」というくくりにできるのはいいことだと感じます。企業で働いているとどうしてもこの前半部分が省かれ、いきなり手段の具現化に走りがちなので、スクールプロジェクトでリサーチに時間をかけれるメリットは大きいですね。

POV Workshop

Week 5である今週はPoint of View Workshopというものがありました。これがプロジェクト進行の上でとても役に立ったのでこれをメモしておきたいと思います。NDC NetworksのMarkus Ahonen氏を招き、彼がファシリテーターとしてクライアント、チームの両方が一緒にブレスト/作業を通して課題定義するというものでした。僕らのチームも解釈の幅がとても広い課題を狭めてくれました。

ワークショップではCPS (=Creative Problem Solving) という、デザイン思考と似ているメソッドを利用しました。具体的には以下のように行いました:

  •  クライアント事業のコンテクストにおいて「こうだったらいいな」をポストイットに書きまくる → 100近く出た
  • ホワイトボードに全て貼り、各人が重要だと思うものに投票
  • 投票をベースに課題を絞っていく(ここでかなり議論ができた)
  • 1番重要なものに絞り込めたら、それに関して知っている事実をまたポストイットに書き出していく
  • それをまた全てホワイトボードに貼る
  • テーマ/カテゴリーが同じものでクラスターに分ける
  • そしてそのテーマにおいて重要なものをクライアントが選定
  • 選定したものが一番解決したい課題である、という結論

クライアントの中でもモヤモヤしていた課題やテーマを全て洗い出し、皆で俯瞰して見るという行為が有意義だったのだと思います。今まで積み上げてきたリサーチ結果と照らし合わせ、さらにどういった調査ができるか楽しみです。

後日、ワークショップについてLinkedinでMarkus氏が投稿してくれていたのを発見。ミーティング後に必ず写真を撮影しているからか、僕らのチームも写真を利用してくれていました。

 

Embedded from Markus Ahonen's Public Post via Linkedin

新しい所を見る:2月編

先々週末はリトアニアに2泊で行きました。飛行機でヴィリニュスに到着し、その足でバスでカウナスまで移動。杉原千畝記念館も見学できました。冬の間は平日11:00-15:00までしか営業してないことに直前で気づき、着陸直後(金曜のお昼)に焦っていきました。杉原氏は在カウナス領事代理として戦時中ユダヤ人にビザを発行し6,000人もの命を救った人。どの時代においても「組織に所属しても自分で考えて行動する」ことの大切さと偉大さを実感できました。

ちなみに僕が見学していた時は僕のほか、日本人の男性二人しかいませんでした。

ヴィリニュスの市街もとても綺麗で、ヘルシンキでの物価の高さに参っていた自分としてはコーラがスーパーで0.7€で買えたことに軽く感動しました。

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リトアニア見物