アールト大学 IDBM留学日記

デザイン × ビジネス × テクノロジー

デザイン留学受験って何が必要なの?

IDBM

3日前にヘルシンキに到着しました。ヘルシンキはいい天気です。日中は30度いかず、日陰に入れば涼しい感じ。最初の2泊は市内のアパート型ホテルに泊り、昨日、寮タイプの学生向けアパートに引っ越しました。フィンランドでの学生生活も別途記事で更新していきたいと思います。

今日は僕が受験したプロセスについてご紹介いたします。僕が受験したのは大学院(Master's)のプログラムです。例の「ビジネスとデザインが」を軸に探した学校で、アメリカ4校、イギリス1校、フィンランド1校、にそれぞれ応募しました。全て必要なものは共通、でもないのですが、デザイン留学に必要なものは大体の場合、以下になります: 

受験準備編

  • GMATやGREのスコア:いわゆる統一試験です。アメリカの大学院は要求してきましたが、アールト大学は要求されませんでした。僕はGMATを3回受けました。GMAT, GREともに数学と英語の試験になります。
  • ポートフォリオいわゆる作品集です。デザイナーであれば今までにやってきたものがあると思いますので、作ること自体は容易いと思います。大事なポイントは思考プロセスやスキルが伝わること。僕の場合は特別に力をいれていた(そして長く携わっていた)プロジェクトを1つ入念に説明し、割と短期のプロジェクトなどを10個ほど記載しました。思考プロセスとスキル、ビジネスインパクトや社会への貢献等がバランス良く伝わるように気をつけました。
  • TOEFLのスコア:英語が第一ヶ国語の大学を出ていれば免除になるケースもあります。
  • エッセイ:学校によって出題テーマが変わってきますが、「将来どうなりたいのか」、「その将来の目的にこのプログラムはどう役に立つのか」、「何故この学校なのか」のような軸はどこも聞いてくると思います。なんとなく進学して勉強したい、だと説得力がないので、深い自己分析が必要になります。僕も掘り下げて掘り下げて、本当に自分がしたいことはなんなのか、本当に留学がそれを助けるのか、考える良い機会になりました。
  • 推薦状:大体2~3通必要になります。職場の上司や、ファミリービジネスに関わっている場合はクライアントに書いてもらいます。僕も上司やお客様にお願いし、書いていただきました。
  • 受験費用:学校によって違いますが$100~$300くらいです。応募する学校の数が多いと応募するだけで結構な額になります。
  • 応募書類:最近は全てオンラインで済むので便利!途中でもセーブしながら進められます。
  • 成績表:公式な大学の成績表。大学から直接送ってもらう形式がほとんどです。
  • 卒業証書:少ないと思いますが、一部要求してきます。僕の場合、アールト大学でこれに一瞬ハマりました。引っかかった経緯: 応募書類の1つに卒業証書のコピーが必要とのことだったので、 実家においてあったものをコンビニでコピーして送ったらダメと言われる →「行政書士による"認証"をうけてないとだめ」とのことでした。慌てて日本の行政書士事務所に相談するも「海外の大学の証明はできない」 とのこと。この時点で応募の締め切り間近。他の書類や準備は全て揃ってるのに、ここで終わりか!と思ったのですが、ダメ元でボストン大学(僕が卒業した大学)に直にお願いしてみたところ「実物を再発行してフィンランドに直に輸送」 とう形で$150くらいでやってもらいました(高い...)。2週間ほどかかるとのことで、これも応募の締め切りを過ぎてるスケジュールですが、とにかくやってもらいました。そしたらなんと、その卒業証書がアールト大学に到着する前に「書類は全て受領したので選考に入ります」とのメールがきました。先に提出してあった成績表に卒業した事実が明記されていたので通ったのでしょうか。謎ですが、良かったです。

実践編

  • 面接:必要な書類などを期限までに学校に送付したら、あとは面接に呼ばれるのを待ちます。この段階ではもう何もできないので、静かに待ってるのみです。面接は実際にキャンパスに行ってin-personでもできるのがほとんどだと思いますが、僕はskypeと電話で行いました。日本に住んでいることなどを考慮してくれます。
  • アールト大学IDBMの面接:skypeで行いました。スクリーンの向こうにはプログラムのディレクター1名と、教授と思われる方2名の、合計3名いました。履歴書やこれまでの自分のキャリアの経緯を説明し、そのあとは教授からの質問攻め。当然ながら「なんでアールト大学IDBMに入りたいのか」や「デザイナーとしての強みは何か」などを聞かれました。面接準備はかなり入念にやっていたので、スムーズに行うことができました。最後にこちらからの質疑応答がありますが、オンラインに載っているものを聞いてはいけません。たくさんリサーチして得た情報をベースとして踏み込んだ鋭い質問をするように気をつけました(人生どんな場面においてもそうですね)。
  • 面接後:面接をパスしたら、合格通知が届きます。このタイミングで、奨学金の有無とオファーの額が提示されます。アールト大学の結果発表より前に合格通知をもらっていた学校にはお断りの申し入れをし、正式にアールト大学に決めました。

留学受験に関しては大体以上かなという感じです。フィンランドの学生ビザ取得に関してもまとまりそうでしたら書いてみたいと思います(アメリカよりだいぶ簡単です)。