アールト大学 IDBM留学日記

デザイン × ビジネス × テクノロジー

アールト大学International Design Business Managementへの留学

IDBM

「おめでとうございます。あなたはアールト大学IDBMの修士課程に合格されました。」

アールト大学IDBMからこんな通知をもらったのは2018年の4月。本格的に大学院留学を決めてから2年ほどのことでした。

僕は2018年の8月より、フィンランドヘルシンキ市にあるアールト大学(Aalto University)のInternational Design Business Management という修士課程プログラムに留学します。

このブログは、UI/UXデザイナーである僕が留学しようと思ったきっかけや受験の準備からプロセス、留学先決定、そして実際に留学先での体験等(←こちらは現地よりリアルタイムで行いたいと思う)にいたるまでを、綴ってみようと思います。書く内容は全て主観ですし、備忘録としての適当なアウトプットですが、少しでもデザインや留学に興味がある方のご参考になれば幸いです。

アールト大学IDBMとは

アールト大学のIDBM (Aalto University International Design Business Management) はテクノロジー、ビジネス、そしてデザインの三つの領域を融合させ、イノベーティブな価値創造プロセスを学習することを目的としたプログラムです。*プログラム自体の内容については別記事で書きます。

留学のきっかけ

そもそも、留学しようと思ったきっかけは、今から2年ほど前になります。僕が勤めていた会社はシステムインテグレーションをメインの事業とする会社でした。早い段階からスマホアプリの受託開発も並行してはじめ、開発だけでなくUI/UXデザインにも力をいれていており、運良くそんな時期に拾ってもらった僕は数々のクライアントのスマホアプリ案件にUIデザイナーとして関わることができました。入社3年目くらいで自社のクラウドサービスにフォーカスすることになり、僕の役割もそのサービスのUI/UXデザインの担当に変わりました。

自社サービスを提供するにあたり、受託案件と決定的に違うのが「売れなければいけない」ということ。受託案件では我々の目標は最終的には「納品」することです。納品さえしてしまえば、そのアプリが売れようが売れまいがあまり関係はありません(もちろんヒットしてお客さんもユーザーも満足ならこの上なし)。それまではデザインオンリーで過ごしてきた自分にとって、「売れること」を意識してデザインをするということはとてもチャレンジングなことでした。ビジネスサイドのことを学ぶためにも、製品のUI/UXだけでなくマーケティング活動にも参加させていただきました。

そんな中、大きく感じていたのが「ビジネス知識の不足」でした。デザインとテックのバックグラウンドを補えるビジネス知識をつけることができれば、プロダクトをもっと良いものに、そして組織をもっとうまくリードできるのではないだろうかと考えるようになりました。そこで「Design, Business」というようなキーワードでGoogle検索し、そのような趣旨の教育プログラムがないか、片っ端から探していきました。いくつもの海外の大学院プログラムがありました。(*受験プロセスについても別記事で書きます)

アールト大学IDBMに決定

受験プロセスを経て最終的にアールト大学IDBMに決めたのは以下の要素です。

  1. プログラム内容(デザイン、ビジネス、テクノロジーにおける領域横断的人材育成)
  2. 住んだことのない国(北欧フィンランド
  3. IT産業やスタートアップカルチャーがある(SLUSHもここ発祥)
  4. オファー内容(運良く学費免除)

とくに「住んだことのない国」は自分の中では強い要素でした。違う言語、違う文化での生活は自分のコンフォートゾーンを飛び出し、大きな自己成長が見込めると思いました。

また、ヘルシンキは海を隔てたその南部にすぐにエストニアのタリンがあります。Skype発祥の地として有名ですが、そのエストニアもスタートアップカルチャーに沸く元気な国。2年間を過ごすのに、インプットできるものはたくさんありそうです。ヨーロッパに住んでいれば他の欧州の国への旅も容易いはず。アールト大学への留学を決めました。

というわけで、はてなブログの利用も初で手探りの状態ですが、少しでも参考になるものがあれば幸いです。

 

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